まちぼうけの日々

まちぼうけて2代目。

タイムマシーンがある世界で

「……それでさ、昔どうしても嫌いで許せなくて殺したいほど憎んでたやつがいたんだ。
当時は特に何も考えずに行動してて、俺以外の人々にさえ迷惑をかけてた。
けど日に日にこうやって年をとって成長するたびに思うんだ。どうしてあの頃『あいつ』を殺してなかったんだろうって。」

「じゃあタイムマシーンに乗って当時の『あいつ』を殺してくればいいじゃない。いなかったことになるんだしさ。」

「いや、それはどうしても出来ない。」

「どうして?」

「だって『あいつ』は昔の俺自身だからだよ。」