まちぼうけの日々

まちぼうけて2代目。

旅の途中で道に迷ったら

「もうさっさとパソコン終わらせなさい!」
半分泣きそうな顔をしながら言う母。
毎日の日課のような出来事で特に気にもせずに作業をしてると、今度は父がモニターと本体を押さえバキッと折りかねないモーションをするので仕方がなくやめる。

こんな日常の中、何度
「遊びよりも自分のやりたい作業をしてる」
と言っても、
「子供の分際で何が作業よ」
とあしらわれる日々。

そんなある日、夜中トイレに入ろうとした時に偶然両親の会話が耳に入った。
「やっぱりあいつにパソコンを与えたのが最大の失敗だったな」
「そうね。まるでテレビで取り上げられてる引きこもりのニートみたい。何がネットの社会よ人間関係よ。顔も見えない現実味のないものなんてありえないのに信じてるなんて……!」

僕はやっぱり両親とは上手く付き合えないとこの時思った。
嘘のような本当の話。