まちぼうけの日々

まちぼうけて2代目。

インターネットと向き合ってきた記録と将来について 【「子供」×「ネット」 Advent Calendar 2014 24日目】

id:mcddx30です。
この記事は、「子供」×「ネット」 Advent Calendar 2014 24日目の記事です。


id:Pasta-K くんが技術以外のアドベントカレンダーに参加しているのを見て、
まだ登録が可能(12/4現在)だったので初めてのアドベントとして参加してみました。

過去ログの通り、日記を書こうにも何を書こうかと悩んだ結果結局書かないという状態を繰り返してるので、
いい機会なので今回はわりと赤裸々に今まで私がどうインターネットと向き合ってきたのかを書き出していきます。

ちなみに最近文章もGit管理すると便利とかいう記事をいくつか見つけ、調子に乗ってGistで管理してたらスパム認定を受けて一時期編集できなくなりました。
ページがすぐに変わらないからといって更新ボタンを連打するのはやめましょう。
https://gist.github.com/mcddx330/3e506db736cb8b2351a7

ぼくのインターネット戦争

我が家にインターネットがやってきたのは2001年位だったかな。ODNダイアルアップ。
ぐぐったら今でもサービス続けてるんだね。ソフトバンクグループ傘下になったっぽいけど。
MacがPerforma575で、その後我が家に当時父が友人から頂いたPowerMac8100/100がやって来て、
さらに33.6kbpsのSCSIモデムを取り付けてピーガラ言わせながらYahooとか見てた気がする。
荒い丸ボタンにYahoo!の赤ロゴ。一番左が赤ちゃんマークの新着情報だった印象が未だに強い。
当時からYahooのお世話にはなっていたけど、これといってどこかを見に行っていたわけでもなく、ましてやダイアルアップだったため
いちいち電話を遮断して使わなければならなかったため親の了承も得にくかったのでそこまで没頭してはいなかったかな。
ただあのダイアルアップ音は今聞いてもものすごくノスタルジーを感じていいね。
この時Macで何してたかといえFilemakerで父の領収書の打ち込みを手伝ったり、
あとは何故かフリマで買ってきた当時からクソゲーと名高かったらしいイエローブリックロードとがくげいのランドセルシリーズをやってたかな。
特に後者は妙にキャラが可愛かった気がするけどタイトル含めて名前が思い出せない・・・。

慣れ合いと殺伐と対人関係

その後、2002年の夏あたりに近場のコンプマートで安売りされてたiMacG3(DVの最終型)が我が家に導入され、
わりと本格的にネット生活が始まって数ヶ月経った時かな。
当時ゲームボーイカラーポケモン金で遊んでいた私はたまたまYahooきっずのディレクトリを漁って見つけた「ぽけっと☆ぱーく」に目を止め、アクセスしていた。
おそらく2003年辺りだったと思う。当時は「同じポケモン好きな人達が集まる掲示板群かー」と思ってたけど、
まさかこのサイトとの出会いが後の生活を結構変えることになるとは想像もしていませんでしたね。


多分この時代はテキストサイト全盛期。コミュニケーションもCGI数百行で書かれ、
SQLどころかテキストベースで管理されてた掲示板やチャットでのコミュニケーションが当たり前だったと思う。
kentwebとか大人気だったしね。
ぱーくも同じように「ポケモン」という一つのジャンルの中に、攻略やキャラ語り、お絵かきや果てはなりきりといったまさにポケモン限定の2chみたいな規模だった。
それを一人で切り盛りしていた管理人はすごいなと今でも思う。確か当時16か17歳くらいと歳も近かったしね。


その頃から良く話をするようになった人達と共に当時としてはナウかったかのMSNメッセンジャーで多人数窓を毎日のように作っては盛り上がってたかな。
「大窓」と呼ばれたそれはもしかしたら他の人達もやっていたかもしれないけど、常に20人以上・・・多い時には30人の参加者が一斉に発言してたりとで
当時のスペックではかなり重たくて最初は呼ばないでくれと言ってたのを覚えてる。
ただメッセンジャーのアップデートが繰り返されてくごとにその重さも軽減されて、1年くらい経った2004年あたりから本格的に参加したかなー。
でもそこから今の今まで、楽しい会話ばかりしていたかといえば全然そうではなかった。
死ねや殺すは当たり前、基本的に我の強い個性的な人が集まってしまったせいか常に大荒れ状態で結局殺伐していた。
逆に言えばこういう経験を長いこと続けていたのもあってか、いわゆる「黒歴史」的なことを作らずやらず過ごせてよかったのかもしれない。
まあ「喧嘩するほど仲がいい」という一言で収まっていたと思いましょう。
ちなみにここで知り合った人達の大半は今の今まで付き合いがあったりする。
今年で丁度10年目。インターネットで出会った関係は3年持てば大したものとか言われてるけど、ここまで繋がっているのはある意味奇跡だと思う。


ちなみに丁度同時期にNTTとサンリオが共同運営してたマグネットとかいうのもやってたけど、あっちはさらに対象年齢が低く設定されてる感じで、
かつ年を追うごとにきついフリーミアムな流れ(無料で出来ていたことがどんどん有料会員専用と化していった)感じになってしまったので、
気がついたら見なくなっていた上、いつの間にか閉鎖していた。正直ちょっと寂しかったかな。

特別から普遍へ

Windowsを使う機会が祖父母宅のみで、かつスペックもかなりひどく低かった為没頭していたネトゲといえば「ポトリス」のみ。
そんな生活を送っていたのもあってか俗にいう「ネトゲ廃人」になるわけでもなく、かといって健康的な生活を送っていたかといえばYESとも言いにくい。
そんな中、普通科高校から卒業するタイミングで情報工学の大学へ進むこととなり、早々に入学手続きを終えて半年。


みんな、パソコン使えるんだね。


もちろんコーディングバリバリ、何か作る!というわけではないんだけど、こう、タイピングも人並みにできるし、マウスでいじって
一通りのテキスト作成やらが出来る人が意外と多いんだなあとリテラシー系の授業で周りを見て把握した。
そっか。ある意味井の中の蛙状態であったんだな、と。


時は2009年。2007年に高校在学中にジョブズiPhoneを発表し、今でも付き合いのある高校時代の友人が翌年にノリでWILLCOM03を契約し、使いづらいと嘆いていた。
高校時代のクラスメートは魔法のiらんどやアプリゲットを駆使して遊び倒し、ワンタッチBBSで3GPな着うたファイルを必死に探していたあの時代。
私といえば入学したその日に近場探索で見つけたゲーセンでIIDX13を見つけ、「うわあbeatmaniaだ!!」と喜びながらカードを作ってプレイし、
翌年14GOLDに更新されてからは多分歴代シリーズの中で一番お金つぎ込んで遊んだと思う。
13終了時には六段ぎりぎり合格だったのが九段90%近辺安定迄上がり、総クレジット数は5,600を超えてたと思う。
そんなことは関係ないにしても、周りはパソコンに対しては疎かった。
中学生時代は図書室の簡易検索システムをファイルメーカーで作ってたけど他の生徒はそこまで利用するわけでもなく、
高校では同じく図書室のネットが繋がるパソコンがあれど皆そこまで使うわけでもなかった。
使ってたとしても腐女子ぽい人が毎日自身のiらんどの日記ぽい所の更新に使ってたりしたのを見てた程度・・・


でも情報工学を学ぶここでは、皆が普通にパソコンを使えた。
といっても遅の大半はネトゲでキーボードの早打ちを学び、エロ画像や漫画をzipでダウンロードしたいがためにウィルス感染を経て知識を得たような感じぽかったので、
少し私とは違ってたけど、それが普通だった。
そこから四年間、基礎から学びなおして、個人的に微妙だったCの基礎授業を受けた後、PHP+MySQLの授業を受けてからPHPの手軽過ぎるコーディングに目覚めて、今に至ってる。
同じく在学中にマルチでヤバイほどの知識や才能を持つ先生と知り合う機会があり、
この人の影響もあってか2007年くらいからお遊び程度に楽しんでいたDTM活動も2010年になってから本格的にWeb上で作品をリリースしてくようになったかな。
とにかくそれくらい、大学生活はあらゆる意味で人生で一番変化が起きた期間であった。


おわりに

もっと深く掘り下げていこうかと思ってたけど、やっぱり文章を書く能力が低いなと書きながら思ったのと、
あまりに長すぎるのは各側も読む側も苦痛だろうということでこのあたりで締めたいと思います。
2010年代に入って5年、個人サイトからBlogに代わり、mixiやらpixiv、facebookや果てはLINEといった様々なツールがインターネット上を駆け巡り、
今の若い子(おおよそ10代近辺)にとってはそれが当たり前になった今、おそらくは2020年までには何かしら大きな革命が起きてそうな気がする。
丁度10年前の2004年当時はようやくADSLに代わって自由にネットサーフィンが出来、ネットコミュニケーションの幕開けみたいな感じだったから。
ただ何でもかんでも情報が公開できるようになった分、今まで以上にどうリテラシーを教えていくかにかかってくるのではないかなと。
私の場合はメッセンジャでの殺伐とした世界観で10代のインターネットライフを過ごしてきてしまったので、果たしてどうなるのか。


いずれにせよ、今後あらゆるデバイスがインターネットと繋がる未来、
大人もそうだけど安価なおもちゃから入る子供達がどのような世界を見るのかとても楽しみであり、
そしてもう二度とそういったワクワクする経験ができないんだろうなとという
ちょっぴり切ない気持ちと共に終わります。
でも、何かを生み出したいという気持ちさえあれば生み出すことが容易に可能となった今、
新しい可能性や価値観を通し、新しい作品が生まれることを私は望みます。
握れるくらいのiPhoneフルHD動画が作れるどころか編集できる上、
AdobeCCが月5000円で使いたい放題な時点でもう「ヤッチマイナー」と言われてるようなものでしょう?


P.S.

この前友人宅でたまたまMiiverseを眺めていたけど、たまたまniconicoを見たら、書き込み内容のほとんどがカゲプロで埋まってた。
内容はこのキャラ好きな人書き込みやそうだねボタン押してねといった内容から絵を投稿する人など様々。
だけど驚くことにミクといったボーカロイド作品をあまり見かけなかった。
この光景を見て、時代が変わってツールや場所が変わっても、結局はコミュニケーションする手段や方法は繰り返してゆくものだなと思った。
それが例えばMiiverse上のコメント領域であったり、ニコニコ大百科のコメント欄であったり。
ただ昔と違って今は無料でいくつものツールが転がってるから、何かをやりたいと思えばすぐにチャレンジすることが出来るよね。


意外と物心が付いた頃からデジタルに触れてる子供達って、
私達が思っている以上に、未知のクリエイティブさと無限大の可能性を持っているのかもしれない。